放送局型受信機


放送局型第11号受信機
制定  1939(昭和14)年2月19日
特徴  電源変圧器の”B”巻き線を一次側巻き線と共用する”単巻き変圧器”を採用した。
    平滑回路の塞流線輪を廃止し、抵抗を使用する。
    感度低下を補うため検波は再生式グリッド検波とする。
真空管 検波 UZ-57による再生式プレート検波、抵抗容量結合方式
    低周波増幅 UY-47Bによる低周波電力増幅
    整流 KX-12Fによる半波整流

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1号機 その1



放送局型第122号受信機
制定  昭和15年(1940)10月 
特徴  11号よりも尚徹底して資材を節約するため、トランスレス化が図られた。
真空管 検波 12Y-R1による再生式グリッド検波、抵抗容量結合方式
    低周波増幅 12Z-P1による低周波電力増幅
    整流 24Z-K2による倍電圧整流
    安定抵抗管 B-49によるフィラメント電圧の安定供給

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1号機 修復作業記録 
その1(平成31年03月25日) 修復作業の検討
その2(令和4年08月18日) 改造部分を除去してオリジナル部品に戻す作業
その2(令和4年08月23日) 配線と動作確認等の作業




放送局型第123号受信機
制定  昭和15年(1940)10月 
特徴  山間僻地においても受信出来るよう、高周波増幅付きの再生式グリッド検波で感度向上を図った。
初期型、後期型、末期型に分類できる。
真空管 高周波増幅 12Y-R1リモートカットオフ特性による音量調整
    検波 12Y-V1による再生式グリッド検波、抵抗容量結合方式
    低周波増幅 12Z-P1による低周波電力増幅
    整流 24Z-K2による倍電圧整流
    安定抵抗管 B-37によるフィラメント電圧の安定供給

修理記録 リンク情報

放送局型123号受信機のトランスレス方式変更及び修理メモ(再掲)について

放送局型123号受信機(初期型)修理記録
その1(令和4年08月04日)修理前の事前確認作業
その2(令和4年08月09日)コンデンサー交換作業と真空管チェック等の作業
その3(令和4年08月10日)電源起動試験等の作業
その4(令和4年08月12日)透明ケースの加工と感電に関する考察等の作業


放送局型123号(戦時型) 1号機
1号機修理記録 その1  松下無線株式会社製 昭和17年11月製造

放送局型123号(戦時型) 2号機
その1(令和5年04月14日) 修理前の事前確認作業
その2(令和5年04月23日) 部品交換などの修理及び動作確認等について


放送局型123号(戦時型) 3号機
その1(令和5年04月26日) 修理前の事前確認作業について
その2(令和5年05月21日) 部品交換などの修理及び動作確認等について



無線有線兼用受信機(有放第三號型)
概要
戦争が進展するに従って、中波の大電力局が敵機の方向探知の目標にされる問題が重要視され、有線放送の実施が急がれた。
1939(昭和14)年頃から日本放送協会放送技術研究所で、電話線や電灯線を用いてラジオ放送を共同聴取する技術の研究が進められていた。
この方式は、専用に割り当てられた長波の搬送波で音声を変調して電話線または電灯線に送信し、専用の同調回路を持った受信機で聴取するというものである。
周波数は当初130kcで実験されたが、155kcが正式な周波数として割り当てられた。
電話線を使う方式で電話機を接続するときは分波器(フィルタ)で高周波を分離していた。
電話線を利用する有線放送の試験は逓信省により1940年から東京、横浜、神戸、福岡、小倉の主要都市で行われた。

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その1


参考情報

コロンビア CR−111

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その1


ビクター 5R−15

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その1


ヘルメス No.4 ステージ型

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その1




参考文献

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