放送局型11号受信機


解説

 B線輪を除いて一次側の100V端子に30Vのブースター・タップを設け、オート・トランスとして、B電源電圧に、130Vを得ている。空中線端子とシャーシーとの間に、0.005μFのコンデンサーが2個直列に接続されているのは電源回路が直接シャーシーに接続されているため、シャーシーに直接アースすると危険だからである。2個使用されているため、1個が絶縁不良となっても、他の1個により、危険を少なくすることが出来る。
 なお、本機は構造上、従来の交流型受信機と異なって、シャーシーが充電部分となるため、取扱上危険の無いように、シャーシーの外函に取付けられる部分も、止め螺子は絶縁物を介して行っている。裏蓋も螺子止めとなっており、従来の受信機のように、容易に取り外しが出来ないようになっている。


諸元



回路図


放送局型11号受信機修復日記

来歴
インターネットで落札した1品である。

正面

背面

正面

上部

裏面

背面

後部


参考文献
日本無線史 第十一巻 電波監理委員会

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