3球レフレックスラジオ


解説
真空管の初期の時代は蓄電池でラジオを働かせるため、蓄電池の充電などの維持管理が大変であったであろう。電灯線の交流を用いたラジオは、従来の乾電池や蓄電池なのか交流のハムを取り除くという意味のどちらか定かでないが、当時はエリミネータとよばれていた。また、高周波増幅した後と、鉱石検波器で検波し、その検波した低周波信号を再度高周波増幅管の入力に戻し、低周波増幅を同時に行わせるレフレックスという回路を採用している。真空管が高価であった時代に流行した方式である。

製造記録
メーカ不詳、昭和3年から5年前後製造 電源トランス(TOKUHISA ELECTRIC LABATORY製)
回路構成
高周波増幅(低周波増幅部)  鉱石検波  低周波増幅部   電源部(整流管)
UX-226              UX-226       KX-112A
                     (グリッドバイアスはC電池を採用)
保存状態
本体は国産で全てオリジナル部品であるが、スピーカは米国製(マグナボックス)。
保存状態→優良。感度→良好(NHK 1071KHz ダイヤル目盛55,40で受信可能)

故障修理
低周波トランス交換、C電池容量抜けのため電池ボックスを追加。
電源ケーブル及びスピーカのケーブル断線のためケーブル修理。

使用時の注意事項
電源スイッチなし。使用時のみコンセントと商用電源を接続し、未使用時には必ず切り離すこと。
空中線は最低2から3メートルの銅線(ビニール線)が必要。


3球レフレックス修復日記

来歴
インターネットオークションで香川県の某骨董店が出展したものを落札した。

正面
大変保存状態もいいラヂオです。コレクションのコンセプトは戦時中心ですが、真空管ラジオの修理をやればやるほど年代が古いものへの興味が起こる。とうとうナス管の修理だ。最後は201Aなのだろう。


全体構成


上部蓋を開けた写真
天蓋の桟敷が接着されており、しかたなく無理やりとりはずす羽目となった。これを取りはずさないと内部本体がはずせない。


上部
典型的なレフレックスの構成だ。左すみの中に鉱石検波器がみえるが、稼動させるとすばらしい検波能力だった。

背面
低周波トランスは中身を新品に交換したが、トランスのケースはオリジナルのままだ。


C電池
このC電池には、実は困った。当然この現代では販売していない。電池を分解したら、単三の1.5Vの電池が3本合わせていただけだった。それでは、電池箱を修復して、電池ホルダーを入れるように細工した。世界に一つだけしかないC電池が完成した。意地でも、C電池の代わりのバイアス抵抗にはしたくない。


真空管
まだまだ現役で使えるナス管です。直熱管だから、電源を入れたらすぐ作動する。トランジスター並み(?)です。



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