戦後の軍用無線機の解説・修復記録


戦後の警察予備隊、保安隊から自衛隊の軍用無線機開発については、独自性もなく米軍のライセンス生産を採用しました。
勿論、旧軍の電子戦の反省から米軍技術信仰へ傾斜したこともよく理解できます。
また、本邦の製造メーカーもライセンス生産から製造ノウハウを高めたのも事実でしょう。
米軍については、一世代前の無線機のライセンス料の売却には魅力があったのかも知れません。
更に、朝鮮特需による軍用無線機の生産依頼などが大きく影響したものと思われます。
製造メーカーもほぼ旧軍の主要製造メーカーが、引き続き製造を担当しています。
銘板情報から日本電気、日本無線、東洋通信、東京無線電機などのメーカーが生産を担当していたことがわかります。
新規メーカーとしては、昭和24年発足の国際電気などがその後活躍するようになります。


RH901

本機には、銘板が取り外されており機器名称不明のまま保存しておりました。
この度、内部を調査するとケース裏蓋に回路図があり、この機器がRH901であることが判明しました。
防衛年鑑 1960年版の通信電子機器の陸上自衛隊主要通信電子装備一覧のなかにRH901があり、
HF無線機の固定用受信機に分類されていました。
自衛隊の多くの無線機が米軍のライセンス生産の中、どうも純国産の受信機のようです。
もう一つの驚きは、戦時の名門の東京無線電機鰍ェ製造しておりましたが、当社は残念ながら昭和33年ごろから突如業態変更し、この世界から撤退していきました。






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オークションウォッチ  その2           ☆初期自衛隊・RH-901・高1中2・5B/短波受信機・資料。
オークションウォッチ その1          激レア 昔の受信機 短波受信機 RH-901 東洋通信 本体

修復作業記録 その1 (2016年07月25日) 
修復作業記録 その2 (2016年08月08日)


RAP−261

ハマーランド・スーパープロSP-600JXの回路と構成を真似た日本電気の製造です。
A1,A2,A3 の中波および短波帯の固定業務通信用として製作された受信機で,テーブル・モデル,ラック・タイプのいずれにも使用できます。
日本電気製RAP-261C,CL,CMは、交流用21 球(5 又は6 バンド)通信型受信機です。

RAP-261-CMの仕様
受信周波数 230-540Kc 1.5-3.5Mc 3.5-8.3Mc 8.3-16.2Mc 16.2-30Mc
第一中間周波数 3955kc
第二中間周波数   630kc
なお、8.3Mc以下はシングルスーパー、それ以上はダブルスーパーとして動作し、受信周波数はダイヤル・チューニングの他、
6AH6を用いたクリスタル発振回路のクリスタル4個が選択でき、きまった通信相手のシグナルに確実に同調を取ることができます。

参考資料
米国製著名通信用受信機 http://fomalhautpsa.sakura.ne.jp/Radio/books/USA-comm-rcvr.pdf







SP-600との比較をすると、 見事に左右反転したかたちで製作されています。微妙に部品や真空管の配置が異なります。


(注)  SP−600写真の出典元   BOATANCHOR

南極大陸に出演

定期点検記録(その1)(2016年07月12日)
修復作業記録 その1(2016年07月25日)


ORR−7

防衛年鑑 1960年版の通信電子機器の海上自衛隊主要通信電子装備一覧のなかにMF、HF無線機の艦艇用受信機に分類されていました。









オークションウォッチ その6
オークションウォッチ その5
オークションウォッチ その4             ☆海自・護衛艦「あやなみ」?短波高1中2受信機・残骸/資料。
オークションウォッチ その3             激レア 昔の受信機 ORR-1 受信機 セット
オークションウォッチ その2             ■軍用無線 自衛隊 対空受信機? ORR-8B-Y/棚W4048/23
オークションウォッチ その1            激レア 昔の受信機 かなり重たいです 50Kgくらい!?



JBC−1000

本機のみ米軍向けのライセンス生産品です。
日本電気株式会社七十年史の第2章前後の復興と業績の向上の中で、「朝鮮動乱と特需ブームの影響」の項で、
朝鮮特需としてアメリカ軍から野戦用移動搬送電話装置などの注文があったとの記述があります。
この無線機こそがJBC−1000と思われます。
無線機のネームプレートは全て英語表記となっています。









JBC312

本機の銘板を見ると、受信機本体には 無線機JSCR-193C 構成品名 受信機JBC-312C 製造年月1959年6月とあり、付属のスピーカには 中無線機JSCR-193−C 筐体名 高声器JLS-3 製造年月 昭和31年5月とあります。
いずれも、製造メーカーは東洋通信機株式会社です。
この情報をもとに、防衛年鑑 1960年版の通信電子機器の陸上自衛隊主要通信電子装備一覧を参照すると、HF無線機の用途として、固定用送信機、固定用受信機、軽無線機、中無線機、車載無線機、重無線機に分類されています。
この中の「中無線機」には、JAN/GRC−9とJSCR−193の本機の記載があります。
米軍のライセンス生産品です。



購入経緯 

修復作業記録 その1 (2016年08月08日)


RT−68

米軍のライセンス生産品です。





JAN−PRC10

米軍のライセンス生産品です。







RT−N6/GRC−N1

米軍のライセンス生産品です。






購入経緯


参考文献
防衛年鑑 1960年版 昭和35年2月発行
日本電気株式会社七十年史 昭和47年7月発行
米国製著名通信用受信機 http://fomalhautpsa.sakura.ne.jp/Radio/books/USA-comm-rcvr.pdf

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