トリオ 9R−59 通信型受信機 修理(平成23年5月4日)
インターネットオークションで2009年8月に落札して以来ずっと倉庫で放置していましたが、今回の連休でたまたま発掘したので、ついでに修理するこことしました。
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以下落札情報です。
レア物? トリオ 真空管受信機 TRIO 9R-59 ジャンク
商品説明を読む
現在の価格 : 19,800 円
残り時間 : 終了 (詳細な残り時間)
入札件数 : 15 (入札履歴)
詳細情報
個数 : 1
開始時の価格 : 1,000 円
落札者 : mxxxxxxx7 / 評価:126 (評価の詳細)
開始日時 : 2009年8月 16日 23時 21分
終了日時 : 2009年8月 23日 22時 18分
オークションID : g82106051
商品の状態 : 中古
返品の可否 : 返品不可 (動作未確認の為、ジャンク出展となります。)
1250432499 1251033535
出品者の情報
出品者 : ok_xxxxxx (自己紹介)
評価 : 585 (評価の詳細)
送料、商品の受け取りについて
商品発送元地域 : 埼玉県
商品説明
電源ケーブルが切断されています。
線を繋いで電源投入のテストのみいたしました。
正面パネルのランプが点いて真空管も点灯してました。
他は未確認です。
外見は汚れなどあり綺麗ではありません。
カバー類のネジが欠品しております。
修理ベース、部品取りにお使い頂きノークレーム、ジャンク品にてお願いします。
1.入札時正面
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2.入札時内部上部
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4.入札時内部上部
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以下落札時の故障状況について
5.バンドスプレッドのバネ劣化
バンドスプレッドのつまみが空回転となっている。ただし、「ダイヤル糸」がきれているわけではない。バネ交換したいが、どこに売っているのだろうか。
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7.出力トランス断線
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8.内部下部の状態
本機はキット組立製品ではなく、メーカで配線しているようで、状態もよく、修復は簡単そうであります。また、素人がさわった形跡もないのでオリジナリティを確保できそうです。
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9.低周波出力管まわりの配線異常
どうも、出力トランス断線対策として、コンデンサー経由でハイインピーダンスの受話器接続をしていたようですが、線がきれており詳細不明といったところでしょうか。
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以下修理過程を説明します。
10.出力トランス交換
ちょうど同じ大きさなので交換するのみとなった。
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11.スピーカ取付け
本来はオリジナルのスピーカボックスSP−5が用意されているのですが、代用として本機の上部パネルに設置します。昔は皆さんこのやりかたではなかったでしょうか。
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12.低周波出力菅まわりの配線
オリジナル回路へ復元します。
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13.交換部品一式について
出力トランス、真空管6AV6,6BE6の2本交換及び外部スピーカ追加といったところでしょうか。とりあえず、動作するまでに、正味修復時間2時間程度といったところでした。
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14.おわり
なお、バンドスプレッドのバネ交換及び調整作業については別途とすることとしました。
トリオ 9R−59 通信型受信機 修理(平成23年5月5日)追記
バンドスプレッドのダイヤル糸の修理について
バネの弾性,がなくなり、ダイヤルが空回転する事態となったため、ボールペンの中のバネを補強用材料として追加した。追加中にダイヤル糸がはずれ、とうとう正面バネルを分解するはめとなった。
ダイヤルいとの張替えは職人技が必要のようだ。幸い張替えではなく、糸を途中で短くするだけの作業でうまくいった。
14.正面バネル取り外し作業
つまみ類を全てとりはずす必要があります。ついでに清掃作業も実施。
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15.バンドスプレッドのバネ補強作業
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16.正面バネル
パネルの材料はジュラルミンのようでした。ちりめん塗装から鉄材とおもっていました。
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17.おわり
この作業で連休がだいなしとなりました。
定期点検
その1(令和05年06月26日) 基本的な動作確認作及び周波数カウンター取付け作業
参考文献