手製本活動(その9:製本教室)
手製本活動(その9:製本教室)
平成26年6月26日実施した製本教室の制作模様です。
平成26年4月から6月で作成した角背の製本ができました。一つに紙装、もう一つは全革装です。
1年以上の受講の成果の結果、大変きれいな出来栄えです。
今回から作業工程の関係で3つにわかれました。
■まず、表紙と本体部の合本処理丸背チームの作業状況を以下に示します。
@事前に表紙と本体部を合わせ、チリがきれいにとれているか確認します。
A確認が完了すれば、水溶きボンドにて、背のみ表紙と本体部を仮接着します。10分程度で接着が完了します。
B表紙と本体部の見返しを接着する前に、チリ調整します。基本的には、糊付けにより2mm伸びますので、その分だけ事前に切断する必要があります。
また、本体部の変形等にり、チリが斜めになった場合もこの時点で修正します。
C表紙と本体部の見返しをでんぷん糊を使用して接着します。この時クッキングペーパーを敷いておきます。
D次に、船底板を利用して溝をつけます。
E最後、溝に竹ひごをつけ、プレスして完了です。
■目引き、背固めの工程のチームの作業状況です。
@金鋸で背に1.5ミリメール程度の深さの溝を切ります。
A背に水溶きボンドを塗り、切った溝に麻紐を入れていきます。
B最後に和紙を背に張ります。
C目引き、背固めの工程の終了です。
■本体部の折丁づくりの工程のチームの作業状況です。
今回は半革装の装丁にチャレンジします。
@横目のA4用紙には、各生徒さんのご希望の内容を事前にこちらでレーザプリンターで印刷を行っております。
印刷については、冊子印刷機能でA5版の縮小印刷を行います。
Aこの用紙を半分に折り、ヘラにてきれいに伸ばすといった単純作業です。
B後は捨て紙と合わせ、プレスして完了です。
◎製本に関する問い合わせは下記のとおりです。
■お問い合わせ先 mailto:minouta17@yahoo.co.jp