94式6号無線機修復
修復前
1.回路図
94式6号無線機の回路図ができましたのでお送り申し上げます。
小生が知る限りでは94式6号無線機の回路図は世の中にはっきりとしている回路図がなかったために描いたものです。
一般にある6号の回路図は蓋に貼られている小さな写真からとられているため拡大してもはっきりせず、今回拡大鏡をのぞきながら描いたものです。
また、はっきりしないところは回路構成上から判断して描いています。 アメリカで手書6号の回路図があると聞いたのですが入手は難しいかもしれません。
修復記録(H21.4.4)
M様
6号無線機の修復、先に申し上げましたようにエンパイヤチューブがぼろぼろになっており、また部品がべとべとになっているために全部品をフレームから取り外しまして、外ケースの穴をふさぐためアルミ板をろう付けしてもらいました。
写真をご覧ください。
しかし、部品ですがマイクトランスと低周波のトランス双方がついていませんでした。
おそらく前の持ち主がトランスの断線で取り外したままに なっていたのでしょう。
すぐには組み立てるわけにもいかずしばらくお休みしてトランス探しからはじめることになります。
別のトランスというわけにもいかずオリジナルのトランスを探して、断線していれば巻き直しということになろうかと思います。
その間、92特受信機の修復を行いたいと思っております。
これもアルミの 腐食で大変です。ネジが腐食で外せないので難儀しております。
また写真を逐次お送りいたしたいと思います。
S.K
1.ケース上側のアルミ板ロウ付けによる修復状況
2.フレームと外ケース
3.取り外した6号無線機の部品群
参考文献
日本無線史 第九巻 電波監理委員会