94式6号無線機修復


修復前

現在、94式6号の解体をいたしております。
できれば解体したなかったのですが 線が断線したり、
エンパイヤチューブがだめになっておりショートしたりで 線を交換しなくてはなりません。 
多くの半田箇所は部品を 取り外ししなくては 半田付けができませんのでやむなく解体です。
今日は不良 ペーパーコンデンサを フライス盤で金属ケースより掻き出しをしたところです。
ま たネジが取れないつまみの 芋ネジをフライス盤を使って削り取ったところです。
写真 を撮っていますのでまとめて お送り申し上げます。
例えば、つまみのネジが錆びて回らないためツマミ が外れない、現在のコンデンサーでは旧軍無線機には、サマにならない。等々 
同好の士の方々には参考になる事が あるかもしれません。 
40年ほど昔にはトランスの巻直しも致しましたのでこの方法 も再度チャレンジし 追って連絡いたします。

1.回路図

94式6号無線機の回路図ができましたのでお送り申し上げます。
小生が知る限りでは94式6号無線機の回路図は世の中にはっきりとしている回路図がなかったために描いたものです。
一般にある6号の回路図は蓋に貼られている小さな写真からとられているため拡大してもはっきりせず、今回拡大鏡をのぞきながら描いたものです。
また、はっきりしないところは回路構成上から判断して描いています。 アメリカで手書6号の回路図があると聞いたのですが入手は難しいかもしれません。


修復記録(H21.4.4)

M様
6号無線機の修復、先に申し上げましたようにエンパイヤチューブがぼろぼろになっており、また部品がべとべとになっているために全部品をフレームから取り外しまして、外ケースの穴をふさぐためアルミ板をろう付けしてもらいました。
写真をご覧ください。
しかし、部品ですがマイクトランスと低周波のトランス双方がついていませんでした。
おそらく前の持ち主がトランスの断線で取り外したままに なっていたのでしょう。
すぐには組み立てるわけにもいかずしばらくお休みしてトランス探しからはじめることになります。
別のトランスというわけにもいかずオリジナルのトランスを探して、断線していれば巻き直しということになろうかと思います。
その間、92特受信機の修復を行いたいと思っております。
これもアルミの 腐食で大変です。ネジが腐食で外せないので難儀しております。
また写真を逐次お送りいたしたいと思います。

S.K

1.ケース上側のアルミ板ロウ付けによる修復状況

2.フレームと外ケース

3.取り外した6号無線機の部品群


参考文献
日本無線史 第九巻 電波監理委員会

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